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シンフォニー・ホールのニューヨーク・スタインウェイ・ピアノB

ホールのニューヨーク・スタインウェイB211(1985)はアメリカを訪れ購入してきたものです。現地ではニューヨーク・スタインウェイを中心にハンブルク・スタインウェイ、ベーゼンドルファー、べヒシュタインなど数十台のグランドピアノを弾き比べて選びました。NYスタインウェイといっても様々ですが、Bサイズ(ヤマハのC6に相当するサイズ)になりますと、フルコン(Dサイズ)に比べても遜色ない響きとなります。特に低音の深み・暗さは、中型・小型の楽器では決して出せないものだと思います。スタインウェイではBタイプを推す専門家も多く、広いコンサートホールに設置するのでなければDサイズよりもBサイズの方が良い、といわれております。ぜひ一度お試しになってください!

そして2015年4月、103号室にNYスタインウェイL180が入りました!こちらも是非演奏してみてください!

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ニューヨーク・スタインウェイとハンブルク・スタインウェイ

ハンブルク・スタインウェイとニューヨーク・スタインウェイの違いについてこちらにまとめておきましょう。

スタインウェイ社というのはドイツ移民の「ハインリッヒ・スタインヴェーグ」がアメリカに来て「ヘンリー・スタインウェイ」となって作った会社です。ヘンリーの五人の男の子のうち上の四人はニューヨークで父親を支えましたが、五男で技術に秀でたセオドールだけはアメリカが嫌いでドイツに戻って一生を終えました。そこでドイツとアメリカの二つのスタインウェイが生まれたというわけです。

この二つの楽器の違いを象徴しているとみられるのは、ホロヴィッツはニューヨーク・スタインウェイを弾き、ルービンシュタインはハンブルク・スタインウェイを弾いた、ということです。この二人の紡ぎだす音色の違いが楽器の特徴を反映しているように思えてきますね。

以前は、この二社の作るピアノには使用する材質や作り方にかなりの違いがあったそうで、技術者の交流さえ禁じられていたとか。しかし、最近はどちらも非常に似通ってきています。例えば、ハンブルクのピアノは、横の枠についてはヨーロッパのブナを響板にはバイエルンのスプルースを使っていましたが、90年代からはニューヨークと同様に横の枠は北米太平洋岸のカエデ、響板はアラスカのブナを使うようになっています。

近年、ニューヨーク・スタインウェイは年間生産台数が2,500台、ハンブルク・スタインウェイが1,500台ほど。値段の違いはあまりなく、値段の高低は為替レートの変動によって決まる感じです。

さて、この二つの優劣ですが、古い楽器についてはハンブルクの方が良い、と考えるピアニスト・技術者が多いように見受けられます。しかし、近年はニューヨークの方を推す人も多くいます。

有名ピアニストではどうでしょうか。たとえばブレンデルは(当然ながら)アメリカではニューヨークを弾き、ヨーロッパではハンブルクを弾きますが、どちらについても演奏後に手書きで詳細なコメントをスタインウェイ社の重役に送ってくるとか。内容は、ニューヨーク、ハンブルクどちらにしても良い楽器もあれば良くない楽器もある、といったもののようです。また、エマニュエル・アックスによると「両者は近年に似かよってきているので、ニューヨークかハンブルクかというのが問題ではなく、個々のピアノの問題だ」とのこと。

是非シンフォニー・ホールのニューヨーク・スタインウェイのB型をお試しください!